原子力発電所

福島原発の事故。地震直後の自動停止までは事故だと思うが、その後は人災である。非常用発電機が水没、燃料タンクが津波に流される これは設計時に非常時というものを理解していなかった結果で、非常用と言っているが電力会社都合(自社)の停電時、そして認可時の設計基準に合わす為だけの様だ。そして認可をする国にも非常時の理解が出来ていないので認可したわけだ。そして非常時のバックアップのために非常用発電機があるわけだが、これのバックアップはしていなかった訳である。また注水のバックアップも無いから消防車で注水と言う信じられない事態で、かわいそうなことに消防士 自衛官など原子力の専門家でもない人々が借り出され放射線にさらされているようだ。ガス欠で注水が止まる、知らない間の火災が起きているなど全くばかげたことの連続で最初の爆発の後、他の炉が同じ事にならないように手立てした様子も無く、停止中の炉は安全とばかりホッタラカシにして炎上。
全く手のつけられない状態にしたのは東電、政府など直接関係者だ。
人災ではあるが、そもそも原子力は人の手に余るもので手を出してはいけない物と言うことも今回証明されたのではないだろうか。
原子力は安くつくと言っているがランニングコストだけで言っていることで、最終処分も決まったわけでは無くコストが計算できるわけは無い。そしてこう言う所に掛かるコストは、節電意識の高い人 原子力は要らないといっている人からも税金として徴収しているわけだ。六ヶ所村の再処理施設の建設費やフランスの再処理施設に出した金額を知るとビックリする。

広島でも今日は雪、被災地はもっと寒いだろう。
被災者に直結した地元行政からも苦言が出始めているようで、政府の意識は原発に向いていて被災者が置き去りにされているようだ。
原発事故を速く収束させることは当たり前のことだが、そのために被災者の救済が遅れることがあってはならない。
その上作業する人の被ばく線量を100ミリシーベルトから250ミリシーベルトまで上げると言う暴挙に出た、作業員は被曝してでも作業しろと言うことらしい。