光軸調整

久しぶりに望遠鏡の光軸調整をした。
いつも使っている天体望遠鏡ニュートン式という反射式で、
入ってきた光が主鏡(凹面鏡)に反射してもと来た方向に集められ、途中で斜鏡(平面鏡)で横に振り外に出た光を接眼レンズを通して見る構造になっている。
それら鏡や接眼レンズなどつなぐ構造を、トラス式ドブソニアンという途中が複数のパイプでつながり、分解収納持ち運びが可能な物を私が作った。
という事で、カメラのレンズの様にガッチリ固定されているわけではないので光軸が狂う。狂うとピントが合わず、ぼけて見える。
接眼レンズから飛ばした光が斜鏡で角度を変え主鏡の中心に当たり、跳ね返った光がまた斜鏡に当たり角度を変えられ接眼レンズの中心に来る、これで出来上がりである。

使う道具は、レーザーコリメーターといって中心から真っ直ぐにレーザー光が出て、返ってきたレーザーを見るため窓が開いているもの。

これを接眼レンズを差し込む穴にさして、光を飛ばす。

 
斜鏡に当たって角度を変えた光が、凹面鏡の中心のドーナッツ形の目印の中に来るよう斜鏡の角度を変え調整する。うー・・鏡が汚い!!

斜鏡に当たった光がレーザーコリメーターの中心の光が出てくる穴に来るよう、主鏡も角度を変え調整する。

返ってきた光が見やすいよう窓の中は斜めの板になっている。
これで合っている状態。
説明べたの私が書くと何だか面倒くさい作業のようになったが、1〜2分もあればすぐに出来る。
でも分解したり組み立てても、思ったより狂わないので最近はあまりしない。