幼鳥

 
巣立ち後2回目の冬を迎えても、まだ親のそばに居るクマタカの幼鳥。
巣立ち後半年はほとんど自分でエサを捕る事が出来ず親からもらっていて、
自分で捕れるようになっても、親の追い出しに耐えそのまましばらく留まる子が居る。
そんな子の写真を撮ったので、前の冬の写真と比べてみる。
この写真で分かる違いは虹彩が薄い黄色で見えるようになった事で、初めて冬を迎えたころは濃い青灰色で、多くの場合距離が遠く確認することはほとんど無理で目は一様に黒く見える。
もう1箇所雨覆いに違いがある、前年1枚ずつの羽根は周囲の色が薄く全体としてうろこ模様に見えるが、次の年は擦れたように色が薄くなり結果としてうろこ模様には見えない。
この写真で見えている特長は、多くの1年目2年目の幼鳥を見てきたが、それらと一致していて写真の個体の特徴ではなく種としての特徴だと思うが、見極めるには慣れが必要なぐらい違いは少ない。
今年ほかの調査地でも去年の子がいるところがあり、そのこと自体それほど珍しいことではないが結果として親の次の年の繁殖は阻害されていると思われる。