ちびすけ

先週クマタカの調査仲間から「○○にチビが出たよ」と電話あり、翌日行って見る。

雪の積もった巣のそばにとまる幼鳥を見つける。
その日は雪がひどく、確認写真が撮れなかったのでまた行き撮ってくる。

行動からここで生まれた去年の子と分かるが、写真からも去年生まれと確認。

これはほかの調査地にいる、おととし生まれの子。とまっている時の判別は飛んでいるときより難しい。
これまで30以上の巣を確認して、それらの巣から200回以上の繁殖成否確認をしているが繁殖成功率が20パーセントほどしかなく、幼鳥を見る機会は少ない。
これは1卵しか産まないクマタカにとって5年に1回しか子供を育てない、また5番から年に1羽の子供しか育たないと言うことである。
この調査地も10年以上見ているが初めての子供であり大変嬉しい。
繁殖率が低く、繁殖期になっても動きが無く繁殖の可能性が低いと思われるものを外し、毎年10〜15ぐらいの所を調べているが今回のように的を外され無警戒の調査地で繁殖に成功することがたまにあり、反省させられる。
この時期のクマタカ調べは、前年の幼鳥の多くが残っていて見えやすくなるこの時期に最後の繁殖確認と、今年の繁殖の兆候を調べるために費やされる。