現状

随分前から観察を続けているクマタカの現状について。
この巣は確認時小さいながらもまだ元気のあった松林にあったが、その後松枯れが広がり徐々に木が減り、巣が丸見えになっても使い続け2,008年も巣立ちに成功した。

しかしその後は産卵も無く、ほかに巣を構えた様子も無く、今年はこんな状態である。

ここは発見時から2008年までの9年間に7回繁殖を試みて5羽を巣立たせ、私の知る1番成績の良いペアであった。
観察を始めた30年前は大きな木の林の中に巣があることが多く、見つけるのに苦労をしたが、最近は大きな木の林が減り枯れた林の中や単独の木などに巣をかけるようになり見つけやすくなった。そのことも1つの原因と思われ、以前より抱卵期に失敗することが多くなった。
巣立ちビナと巣立った巣を確認して繁殖成功とし、まだ放棄してなく近年使用した巣を確認しているがその巣と付近で巣立ち期から半年を経過しても巣立ちビナを確認できないとき失敗として記録している。今までに200回以上調べ40羽に満たない巣立ちしか確認していないし、年々その数は減っている。