スコープクーラー

長年続けている鳥の調査で、個体識別 年齢判定などの補助に使うデジスコ
普通にスポッティングスコープにコンパクトデジタルカメラを付けて撮るものも使ったが、急いで車から出して使うのことが多く連結部の強度や操作性に難が有り、1年ほど前からシュミットカセグレン式の焦点距離が1500mmの反射望遠鏡を使っている。これに直接1眼レフを付けているので乱暴に扱っても強度もあり、操作性も満足できるがシュミットカセグレン最大の欠点である外気との温度差から、密閉された鏡筒内の空気の揺らぎで性能が発揮されないことだ。
対策としては外に長く出して温度順応させる、それを促進させるため鏡筒内の空気を入れ替えることだ。そのためのクーラーを作った。

パソコンのファンを缶コーヒーの空き缶の中に固定して、レンズキャップに接着する。
これをカメラの代わりにレンズに付け、電池でファンを回し中の空気を吸い出す。
どっかから空気が入らなければいけないので主鏡の後ろに12mmの穴を9個開ける。

中にドリルの切粉が入ったので分解掃除、当然光軸が狂うので調整する。

前にある副鏡を3本のネジで調整するのは知っているが、初めてなので少し心配だった。

思ったより簡単に調整でき、ほぼ同心円のボケ像になった。普通は星のピントをはずした像でするのだが、昼だったので太陽光を反射した高圧電線の碍子でした。
 
暗くなってから月を撮ってみる。
セレストロンC6 1500mm f10
1500mmだと月が丁度の大きさで、すぐにフレームアウトするので撮りにくい。
 
ついでにドブソニアンでも撮る、これは1200mmなので月は丁度いい大きさだ。